体重計に乗り、「しまった!また食べ過ぎた…」と後悔した経験はありませんか?この記事では、食べ過ぎてしまう原因から食べ過ぎを防ぐ方法まで、分かりやすくお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。
なぜ食べ過ぎてしまうのか?
簡単に食べられるから食べ過ぎてしまう。そもそも動物は食べものを求めて動く生きもの。食べものでエネルギーを得て、そのエネルギーで次なる食べものを探しています。いつも食べものを見つけられるわけではありませんし、食べもの探しの途中で命を落とすこともあります。人類も例外ではなく、狩猟であれ農耕であれ、食べものの獲得に相当なエネルギーを使ってきました。しかし、ここ50年の間に、スーパーマーケットやコンビニ、コーヒーショップなどが普及し、食べものがいつでも簡単に手に入るようになりました。お金さえ払えばすぐに食べられるものが手に入るという状況が、食べる「頻度」と「量」を増やしてしまったのでしょう。
私たちの体は飢えを恐れている。
今でこそ飢えで苦しむ人は減っていますが、人類は誕生以来ほとんどの期間、飢えと闘ってきました。狩猟採集をしていた頃は、食べものが見つからなければ餓死していたでしょうし、農耕開始以後も、天候不順などで作物が育たない年には、飢饉が度々起こっていました。そのため、人類は飢えないように「食べられるときに食べておこう」と体が反応してしまうのだそうです。
食の多様性も食べ過ぎを助長する。
食べものの種類が多いほど「食べたい欲」が刺激されるそうです。バイキング形式の食事ではついつい食べ過ぎてしまいますよね。雑食動物はさまざまな食べものを食べて、必要な栄養素を補給します。人類も雑食動物のため、できるだけ多くの種類を食べて「栄養素をもれなく摂りたい」と体が反応してしまうのだそうです。
脂肪、砂糖、塩の組み合わせがおいしすぎる件。
食べものに含まれる成分が自分に必要なものである場合、「おいしい!」と感じます。脂肪や砂糖には生きるために必要なエネルギーがたっぷり含まれていますし、塩は体液になくてはならない成分です。ですが、過ぎたるは及ばざるがごとし。必要以上の摂りすぎは生活習慣病の原因となります。
飲みものからも大量のエネルギーを摂っている。
食べる量は抑えていても、飲み物からエネルギーを摂ってしまっている場合もあります。厚生労働省によれば、成人が1日に必要とする水分量は2.5L。食事に含まれる水分と代謝水を考慮すると、飲み物では1.2L確保する必要があります。この1.2Lは水、茶、牛乳であればよいのですが、ジュースや甘い紅茶やコーヒー、アルコールで補うと、当然それらの飲料に含まれるエネルギーを摂ることになります。飲み物の形でおなかに入れても満足感を得られないそうで、多くの人は飲み物由来のカロリーを考慮することなく普通に食べるので、結果的に余分なエネルギーを摂取してしまいます。
どうしたら食べ過ぎないか。
例えば、昼食にはお弁当を持参するのがおすすめです。弁当箱が自分サイズならば、食べ過ぎることはないですし、おなかがすいた状態でランチの買い出しに行って余計なものを買ってしまうという事態も防げます。
「食べる」ことのコントロールが難しい人は、飲みものに気を配るだけでも効果的です。甘い飲み物を水や茶(砂糖など添加されていないもの)に変えてみてはいかがでしょうか?
まとめ:食欲はルールで制す
食べ過ぎは人類の悲しい性です。ですが、本能なので仕方ない、と諦める必要はありません。そこは知性の動物・人類ですから、理性で制することが可能です。自分なりのルールを決めて、本能とうまく向き合ってくださいね。
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