傷を早く治す食事とは?

健康

子どもがケガをしました。しかも入学式の日に……。記念写真どころではなく、入学式らしい写真は撮れなかったのですが、写真がなくてもきっと一生忘れることはないでしょう(泣)。

傷痕が残るかどうかは傷の深さ次第

ケガをしたのは、おでこ。遊具でぶつけて幅1cmほどぱっくり割れました。女の子の顔の目立つ部分ですし、ケガを見た瞬間、血の気が引きました。
その日のうちに形成外科の先生に傷を縫っていただき、一安心。でも、傷痕はやはり残るようです。
傷痕が残るかどうかは深さによるので、はっきり言ってケガした瞬間に決まります。表皮はターンオーバーするので、表皮までのごく浅い損傷だけなら、きれいに生まれ変わりますが、真皮に及ぶ深い傷の場合、真皮はターンオーバーしないので、回復が難しいのです。
専門医の技術できれいに縫ってもらったとしても、“きれいな傷痕”にはなりますが、なかったことにはならないそうです。

傷を早く治す方法

とはいえ、できるだけきれいな傷痕にしたいのが親心。傷の治りが早いと傷痕もきれいになりやすいので、「傷をできるだけ早く治す」ようにできるだけのことは頑張ります。

~傷を早く治す3箇条~
① 感染させない
② ぶつけない・こすらない
③ 栄養のあるものを食べる
  • 感染させない

抗生物質は飲み切る。抜歯後は、お風呂で創部をやさしく泡の石鹸で洗って清潔を保つ。

  • ぶつけない・こすらない

まだ完全にくっついていない創部に、再び刺激が加わるとぱっくり開いてしまいます。
子ども自身に気を付けてもらうしかないのですが、傷痕テープを貼っていると、創部が保護されるので少し安心でした。

  • 栄養のあるものを食べる

傷を治すのは自分の細胞です。細胞がうまく働けば、傷は順調に治りますが、栄養状態がよくないと治るものも治りません。ケガで失われた組織を新しく作り直す必要があります。その材料と、細胞が働くために栄養が必要なのです。
基本的には、主食・主菜・副菜のそろったバランスのよい食事をすればOKですが、ケガをしたときは「たんぱく質」「鉄」「亜鉛」「ビタミンA、C、E」は意識的にとりたい栄養素です。

傷の回復に効果的な栄養素

それぞれの栄養素の働きと多く含まれる食品はこちら。

  • たんぱく質

役割:血や肉の材料になる。

主な食品:卵、肉類、魚介類、大豆製品

ポイント:あまりたくさん食べられない場合は、お好み焼きに「おからパウダー」、牛乳に「きなこ」を混ぜました。
それらを混ぜた生地でクッキーを焼いたり、ヨーグルトを食べたり、おやつでもたんぱく質をとれるように意識しました。

役割:赤血球の材料。赤血球は酸素を体中に運ぶ働きがあるので、鉄をとれば細胞にたくさんの酸素が届き、傷の修復が促進されます。

主な食品:魚類(カツオ、マグロなど)、レバー類、赤身肉、あさり、納豆、ひじき、ほうれん草、ココア、ごま

ポイント:残念ながら、レバーは私以外家族全員苦手。
牛乳に浸けて臭みをとり、小さく切ってからひき肉と混ぜてハンバーグを作りました。すると、「レバーが入っていることは分かるけど、食べられないことはない。むしろおいしい!」という評価をいただきました。また、ビタミンCと一緒にとると、鉄の吸収率が上がります。
ほうれん草のお浸しとひじきの煮物は多めに作り置き。ココアは大好きなので、喜んで飲みました。

  • 亜鉛

役割:DNAやたんぱく質の合成、細胞の新陳代謝、子どもの発育に必要。皮膚や粘膜、味覚を正常に保ってくれます。ビタミンCととると摂取効率が上がりますが、鉄と一緒にとると吸収が妨げられるので注意。

主な食品:牡蠣、豚レバー、卵、大豆、カシューナッツ、ごま

ポイント:鉄と一緒にとらない方がいいので、朝は亜鉛を多く含むもの、夜は鉄を多く含むもの、という風に、時間をあけて食べるようにしました。

  • ビタミンA

役割:皮膚や粘膜の生成を助けるビタミン。植物(野菜)にはカロテンとして含まれ、食べたあとに体内でビタミンAに変換されます。動物性食品にはすでにビタミンAの形で含まれています。

主な食品:レバー、うなぎ、にんじん、モロヘイヤ、しそ、かぼちゃ、ほうれん草

ポイント:かぼちゃの煮物を作り置き。すりおろしにんじんをパンケーキに混ぜ込んでもいいですね。

  • ビタミンC

役割:皮膚の原料であるコラーゲンの生成に必要。傷口に線維芽細胞が集まり、コラーゲン(たんぱく質)を作って傷を修復します。ビタミンCが不足すると、コラーゲンの生成がうまく進まず、傷の治りが遅くなるそうです。
人間はビタミンCを体内で合成できず、しかも尿や汗で排出されるので、毎日食べものからとる必要があります。

主な食品:パプリカ、ブロッコリー、キャベツなどの野菜、オレンジ、キウイフルーツ、イチゴなど果物全般

ポイント:ビタミンCは加熱で失われやすいのですが、じゃが芋の場合はでんぷんが糊状になってビタミンCをとどめるため加熱に強いそうです。
ちょうど新じゃがの季節だったので、皮つきのじゃが芋をくし形に切り、ノンフライヤーでフライドポテトにして食べました。

  • ビタミンE

役割:脂質の酸化を防ぎ、老化を防いでくれます。血行促進、動脈硬化や高血圧の予防、美肌効果も。

主な食品:モロヘイヤ、ピーナッツ

ポイント:おやつにミックスナッツを食べました。

頑張って作っても食べてくれないときもありますが、だいたいこんな食生活をして受傷後1か月経過しました。まだ傷痕は赤いですが、盛り上がったりミミズ腫れになったりはしていない様子。これから徐々に色が落ち着いて白っぽくなるという経過を数か月たどるようです。引き続き娘の細胞に栄養を貢いで傷を癒したいと思います(笑)

まとめ

傷を早く治すには、

  • 感染させない
  • ぶつけない・こすらない
  • 栄養のあるものを食べる

傷の治りをよくする栄養は、

たんぱく質、鉄、亜鉛、ビタミンA、C、E

但し、主食・主菜・副菜のそろった食事をとることが重要です。

傷が早くきれいに治りますように!!

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