大根…根だけを食べていると思ったら、茎も食べていた!

生き物

大根とかぶのお話です。

大根は根を食べる野菜…。本当にそうでしょうか? 大根は根菜に分類されますが、実は“根だけ”を食べているわけではないのです。

「根」と「茎」…大根の場合

大根をよく見てみると、下部分は白く、葉に近い上部分は薄緑色をしています。実はこの薄緑色の部分は、根ではなく「茎」です。

なるほど畑の大根でも、この部分は地上に出ていますね。そして、表面はつるんと滑らかです。一方、白い部分は地中にあり、ひげ根が生えています。

白い部分は根、薄緑色の部分は茎。だから食感も味も違います。根の部分はかたくて辛いのに対し、茎の部分はやわらかく甘みがあります。

そのため、大根は部位によって調理方法を変えるのがおすすめです。 茎の部分はサラダや酢の物、根の部分は煮物や大根おろしなどにするといいですね。

「根」と「茎」…かぶの場合

大根によく似た野菜に「かぶ」があります。

かぶの場合は、太っている部分は全て「茎」です。そして、丸い茎から細く伸びているのが根です。

大根に比べて、かぶは土に埋まっている部分が少ない=浅く根を張るため、軽い力で引き抜くことができます。

そして、かぶの表面は、大根の茎の部分のようにつるんと滑らかなのも特徴です。

かぶはやわらかく短い時間で調理できる反面、煮崩れやすいので、加熱しすぎないよう注意が必要です。

大根をじょうずに育てるには?

大根は深く、かぶは浅く根を張るため、育てる際には必要な土の深さが変わります。

大根は種まきの前に、土を深く耕さなければなりません。一方、かぶは、小松菜やチンゲン菜などの葉っぱものと同じくらいの深さしか根を張らないので、それほど土の深さは必要ありません。

大根は土の深さもさることながら、よく耕すことが大切です。というのも、石などの障害物があれば、こんな風に根が分かれてしまうからです。

この大根も愛嬌があってかわいくていいのですが、今年はひと工夫してみました。

私の畑は元々田んぼだったところなので、土は粘土質で重たいです。ホクホクになるまでよく耕して、畝を高く=土を深く確保することはなかなか難しい環境です。

大根をはじめ、根菜の栽培には不向きなのです。

そこで、考えたのが、大型プランター様式。こんな風に木枠で囲い、木枠の高さまで中に土を入れたら、大根に必要な土の深さを確保できるのではないかと…。

今のところ順調に育っております。引っこ抜くのが楽しみです。

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