2月3日と言えば、節分。鬼のお面を作って、豆まきして、恵方巻を食べる…冬の定番イベントですよね。今日は節分の実は…をお伝えします。

節分は年に4回も!?
日本には春夏秋冬の4つの季節があります。そして、春が始まる日(2月4日頃)を「立春」、夏が始まる日(5月6日頃)を「立夏」、秋が始まる日(8月8日頃)を「立秋」、冬が始まる日(11月8日頃)を「立冬」と呼んでいます。
それぞれの日の前日を、季節を分ける日ということで「節分」としています。なので、節分は年に4回もあるのです。
年4回ある節分のうち、特に大きな節目となっているのが、立春の節分です。旧暦では立春がお正月なので、節分は大晦日にあたります。なるほど、1年の始まりとなる立春の節分の風習が今でも大切にされているのも納得ですね。
なお、立春の日付は変動するため、節分は必ず2月3日になるわけではありません。2025年は、2月3日が立春なので、その前日の2月2日が節分です。
なぜに、豆?
豆と日本人の関係は古く、縄文時代から自生のツルマメ(大豆の原種)を採取して食べていたようです。
奈良時代に仏教の影響で肉食が禁じられてからは、タンパク源としてより重宝されました。みそ、しょうゆ、豆腐、納豆などの加工品もたくさん生まれました。今でも日本食に欠かせない食材ばかりですね。
そんな大事な豆をまいてでも鬼を追い払いたい!そして、新年を迎えたい!節分の豆まきには、日本人の並々ならぬ思い入れを感じますね。
鬼は私たちの中にある
さて、鬼はどこか外から来るのでしょうか?

あるお坊さんいわく、“豆まきは魔を滅するためにするものです。そして、その「魔」は自分の中にあるのです。”と。
つまり、人間は誰でも自分の中に何かしら、弱い部分や悪い部分があって、それに打ち勝とうと気持ちを引き締めるために豆をまくのだそうです。 それを考えて豆まきすると、節分もより一層意味のあるものになりますね。
庭に豆まきをした翌日、鳥さんたちが豆を掃除しに来てくれました。 野生の鳥さんにとっては、冬は食べ物が少ない季節です。春はもうすぐそこ!頑張って生き抜いてほしいです。

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